オーガニックラベルの裏側

 お友達から勧められて、「オーガニックラベルの裏側」という本を読んでみました。農業ジャーナリストのクレメンス・G・アルヴァイ氏が著者。ドイツ、オーストリアを中心にヨーロッパのオーガニック事情が描かれていました。
 オーストリアやドイツでは、普通のスーパーマーケットでもビオの商品がいろいろ売られています。こちらに来たとき、日本との違いに驚いて、感動しました。が、この大量生産がやはりオーガニック市場の問題を生み出していたのです!!その問題点を鋭く取材して、指摘された本でした。読めば読むほど、かなり衝撃でした。
 アルヴァイ氏は、11週間に及びヨーロッパを横断し、農業や食品業界の人々にインタビューをしています。「この本を読むと現在のオーガニックブームの主役は誠実な有機農家ではなく、むしろ従来型の食品産業や流通業によって支配され、悪用されている部分が大半だとわかる」と前書きにも書いてあります。本当にそうだった!
 日本で、オルターのお手伝いをさせてもらっていた時、日本の食品業界の問題点をたくさん知ることができました。その問題は、やはり生産者と消費者に距離ができた今の市場が原因の一つだと痛感していました。農作物がどのように生産され、どのように加工されて、市場に出ているか・・問題意識を持たないと知らないで購入することがほとんどです。食への知識がないままで、「オーガニックがいい」と上辺だけの情報に翻弄されると、どうしてたくさんオーガニック食品がスーパーに並んでいるかも疑問を持たないまま、「オーガニックの農家が増えたんだー」とぬか喜びしてしまいます。ウイーンに引っ越してきて、この本を読むまで、ウイーンでの私もそうでした。
 真の持続可能な農業を目指している生産者からオーガニック食品として、スーパーに卸しているわけではない事実が、この本から知ることができました。
 実は、この本、数ヶ月前から購入していたのですが、真実を知るのが怖くて、ずっと読まずにいたんです。オルターで知ったことと同じことが、ヨーロッパでも行われてるのではないかとうすうすは感じでいたので・・
 でも、「やっぱり知らなきゃ」とこの本を読み終えた後思いました。知った上で選択していく。そして、消費者ひとりひとりがやはり今の食のあり方を考えないと現状はもっと悪くなると感じました。
 アルヴァイ氏は、今のこの食品産業の問題にどう向き合って、変えていくべきかもこの本で書いてくれています。
 ドイツ語がままならない私が今選んだのは、近くの農園から購入できる場所をなるべく選ぶこと。毎週土曜日に近くの農家が新鮮な野菜などを持ってきて販売する青空市場がウイーン市内ではいくつか開催されています。そこで、できるだけビオのものを販売している生産者さんを見つけて、週に1度はそこで購入するように試みてます。
 この本には他にもいろいろと解決方法を提示してくれてます。

 未来のための持続可能な農業、食品のあり方を知るためにもぜひとも読んでおきたい1冊であると思います。

 

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